今回の記事は
20代 女性 睡眠障害(大学3年時)
の方の体験談です。
皆さん、毎晩よく眠れていますか。日本では成人の5人に1人が不眠症ではないかと推測されています。睡眠障害はもはや国民病と言っても過言ではないかもしれません。
かくいう私も、お医者さんに診断されたわけではありませんが睡眠障害で悩んでいた時期がありました。その時に頼りにしていたのがドラッグストアに売っている市販の睡眠改善薬です。
「お医者さんに処方されたわけでもない市販薬が睡眠障害に効くの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。今回は私が市販の睡眠改善薬を服用するに至ったきっかけや、服用している間の様子などの実体験を紹介していきます。
睡眠障害で困っている方、身近な人が睡眠障害で悩んでいる方は参考にしてみてください。
睡眠改善薬を服用するに至った経緯
そもそも私が睡眠改善薬に辿り着いたのは大学三年生の1月でした。
実際に服用すべきだと思った時の環境
就職活動解禁日が迫る中、校内で卒業生の製作物の発表会が2月に開かれるのです。
私は三年生だったので作品の発表はせず、発表会を支える裏方でした。
しかし発表会前の校内は緊張感に満ちており、裏方の私もストレスを感じていました。
また、自分の将来像が上手く思い描けていなかったこともあり、始める前から就職活動や就職後の未来に不安を抱いていました。
折り重なるストレス
幼稚園児の時からの付き合いの空気嚥下症という、ストレスから空気を飲み込んでしまい、腹部膨満感などの症状が現れる病気も酷くなる一方です。
空気によって内側から腸が押される痛みや、胃液が逆流してくる様な感覚に胸焼けまで覚え、その症状がまたストレスになって……と完全に悪循環に陥っていました。
そこに追い打ちを掛けるように睡眠障害が襲ってきたのです。
約5日間、毎夜寝付けず、眠れたとしても体が冷えるほど寝汗をかき、すぐに悪夢に叩き起こされます。
寝不足から日中の活動にも支障をきたし、脱力感から重い物を持てなくなったり、ボーっとしたりしていました。
さまざまなストレスが折り重なっていた時期に、三大欲求の一つである睡眠さえ奪われてはひとたまりもありません。
ホットミルクを飲んでみたり、眠くなるという音楽をかけてみたり、運動やストレッチをしてみたり……。
しかしどれも効果はなく、病院に行く時間もなかった私はドラッグストアで何度か見かけていた睡眠改善薬を服用することに決めたのです。
市販の睡眠改善薬とはいえ薬なので危険がないか不安
「眠れないくらいで薬を飲みたくない、自力でどうにか眠りたい」と思う方もいらっしゃると思います。
しかし、薬は基本的に用法・容量を守れば身体に害はありません。
服用する前に感じた不安について
私も初めて睡眠改善薬を飲む際は、風邪薬や頭痛薬とは違い馴染みのない薬を飲むことに不安を感じました。
ですが、
睡眠改善薬の多くは「第二類医薬品」
です。第二類医薬品とは、副作用や相互作用に気を付けなければならない薬ですが、頭痛持ちでもある私がいつも服用している薬も第二類医薬品だったので、危険度はそう変わらないと思いました。
また、風邪薬や鼻炎薬に含まれている成分と同じものが含まれているということにも安心感がありました。
今までに風邪薬や鼻炎薬で副作用が出たことがなければ、必要以上に怖がることもありません。
服用していて起こった実際の変化
実際に服用すると、今まで寝付けなかったのが嘘だったかのように入眠できました。途中で覚醒することもなく、たくさん見ていた悪夢も見なくなり、寝汗をかくこともありません。
ぐっすり眠ることで日中の脱力感がなくなり、頭もスッキリと働き、学業に専念することができました。
「薬が効きすぎて起きられなくなるのでは」という不安もありましたが、発表会の準備で早朝に起きなければならない日も、問題なくアラームの音で目が覚めました。
睡眠改善薬を飲まなくなって現在……
服用期間は薬二箱分、12日間でした。
発表会が滞りなく終わり、就職活動についても「未来のことはわからない、実際に行動することが大事」だという気付きを得ました。
ストレスが大幅に減ったためか、薬の効果か、薬が手元からなくなった頃には自然と寝付けるようになっていたのです。
睡眠改善薬を絶った現在の悩み
睡眠改善薬を服用していた頃から数年経ちましたが、現在私は薬を飲んでいません。
しかし、最近はまた睡眠についての新たな悩みが生まれてきました。
「中途覚醒はないものの、寝ても寝ても寝足りない。起きるとこめかみや顎関節が凝っている。」
という症状が現れ始めたのです。睡眠時無呼吸症候群や歯ぎしり、もしくは噛み締めのせいではないかと疑っています。
睡眠中にいびきや寝言を録音するスマホアプリを使用していますが、一晩で3、4回唸っていることがわかりました。
ですが、これは前回飲んでいた睡眠改善薬では対処できない問題だと考えています。
症状に合った対処法の選択
睡眠に関して問題があると感じた時に市販の睡眠改善薬に頼るか、お医者様に掛かるか悩む方は多いと思います。
市販の睡眠改善薬は「一時的な不眠症状」に効果を示すお薬です。
精神疾患の疑いがある方や長期間(一週間以上)不眠症状がある方、市販の睡眠改善薬を服用しても効果が得られない方は病院へ行きましょう。
また、いびきが気になる方、現在の私のように睡眠時無呼吸症候群の疑いがある方、歯ぎしりをする方も、一度お医者様に相談してみましょう。
まとめ
睡眠は生物にとって必要不可欠なものです。睡眠障害があるからストレスを感じるのか、ストレスがあるから睡眠障害なのかを見極め、市販薬か病院のどちらを頼るのか正しい選択をしましょう。
私は市販の睡眠改善薬を服用しぐっすり眠ったおかげで、ストレスをグンと減らすことができました。購入のハードルが低いので症状を簡単に改善することができてありがたかったです。
また一時的な不眠症の症状が現れることがあれば利用したいと思います。