先日、精神障害者保険福祉手帳3級取得したのですが、あまりにも簡単に取れてしまったので自分でも驚いています。
「あぁこれで社会に障害者として認められたんだな」
と不安と安堵といろいろな気持ちが入り混じっていますが、せっかくなので取得までの道のりと実際の手帳の写真やメリットなどを記事にしたいと思います。
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【簡単?】1ヶ月半で精神障害者保険福祉手帳3級取得した道のり基準
僕自身が 精神障害者保険福祉手帳を簡単に取得できた理由は単純で初診日から6ヶ月以上経っていたこと、精神障害者保険福祉手帳3級の要件に合っていたからです。
当たり前なのですが、条件・要件に合っていなければいくら騒いだところで手帳はもらえませんので取得には冷静に対応したいところです。
この記事が誰かのために少しでも参考になればと思います。
特に就職のために障害者雇用を使いたいと急いでいる方はチェックです。ただ、もしお金に余裕があるなら、焦らず、今後のために一度立ち止まってもいいかもしれません。焦る気持ちは十二分にわかりますが、同じことの繰り返しをすると僕みたいに八方ふさがりになってしまいますよ?
僕は自己破産も生活保護も経験していますので、この記事を見てくれている方の焦りが少しわかる気がします。
落ち着いて、今後長く働く(長く働くことが良いわけではありませんが)ためにどうすれば一番なのかゆっくり考えていきましょう。
※自身の体験を記事にしているので、最終的な判断は行政にお聞きくださいね!
2018年12月20日くらいに申請し、2019年1月21日に障害者手帳取得。
期間約1ヶ月。
順番に取得までの道のりを紹介しますので参考にしてください。
仕事を退職し、精神科にかかる
2018年11月後半頃です。退職は12月末でしたが、すでに仕事に出勤できなくなっていました。
引っ越したので、新しく精神科を探し、精神科に通院することになりました。
精神科にかかり、三回目ですでに自立支援医療を申請する申請できました。お医者さんとの信頼関係はまだないはずですが…。治療が長期になると医師の判断があったんだと思います。
精神障害者保険福祉手帳を取得したいと区役所に相談する
いきなり申請は相手も不信をいだくのではと思ったので、一度目は区役所の障害福祉課に相談しに行きました。ついでに国民健康保険の加入などの相談などもかねていくと良いと思います。しばらく働けなくなるので市民税や保険料、年金はかなり負担になります。事前に相談しておくと安心です。
精神障害者保険福祉手帳を取得したいと医者に相談する
お医者さんには「診察が6ヶ月過ぎてからね」と言われましたが、
「昔かかっていた精神科に問い合わせると、初診日からすでに8年経過していました。今回の取得は自分自身で「俺は障害者だ」と受け入れ、安定して働くために必要です。なのですぐに申請したいです。」
とはっきり精神科医に伝えました。思いが伝わったのか、転院して日が浅い僕に診断書をかいてくれました。
※昔かかっていた病院に紹介状をかいてもらいました。初診日の証拠が必要なのでかならず取り寄せましょう。
区役所に障害者手帳を申請したい旨を伝えると、申請のフォームがインターネット上にあるとのことで、そのことを病院に伝え、申請書を準備してもらうことになりました。この診断書が高いです。8000円くらいかかりました…。まだ失業手当もない中で本当に痛い出費でした。
区役所に提出。この頃に「自立支援医療」の審査が通過が決まる。
2018年12月20日頃提出。その場で職員の方に「いつ結果がわかりますか?」と聞きました。審査は来週くらい、結果は年明けになります。」と言われました。
年明けの2019年1月7日にもう一度電話で進捗状況を聞きました。障害者雇用に応募したかったのでどうしても急いでいることを伝えました。役所なのでテンプレートで
「障害者手帳取得までには2~3ヶ月かかります。審査が通りましたらお手紙をお出ししますので」
と言われましたが、
「そのことは存じておりますが、生活保護に戻らないためにもすぐに仕事を見つけなくてはいけませんので、審査の結果がいつわかるかだけでも教えてください。」
とねばると1月末までにはわかりますと回答をくれました。
(おいおい2~3ヶ月かかるのでは…?笑 と思いましたが)
審査自体は2019年1月15日までに終わるので、もしかしたら来週わかるかもしれませんとも言われたので「ではまた来週お電話しますね。」と伝えて終わりました。
トータルで精神障害者福祉手帳取得に1ヶ月半かかる
トータルで1ヶ月半後に区役所に手帳を取りに行き、その場で3級だと判明する
約束通り区役所に電話すると「お電話ではお答えできません」とテンプレートで返され、「そちらが了承したのですが~」と言いましたが、公務員が間違えたの認めるはずないんで「ではそちらに伺いますので」と無駄なやり取りはせず区役所を直接訪ねました。2019年12月22日に結果だけ聞きに言ったつもりでしたが、その場で障害者手帳が出来上がっているのでと渡されました。早くに手帳を作ってもらえたのは事前に相談し何度も問い合わせをした結果だと思います。
実際の障害者手帳の写真、中身
自治体によって色などに違いがあるかと思いますが、僕が受け取ったのはこちらです。
写真はスマホで自撮りしたものをセブンイレブンで印刷したものになります。もう少しちゃんと撮れば良かったと思いました。
参考までに
僕自身の精神科の初診日は2011年でした。一番体調が悪かった時にかかっていた病院に問い合わせると記録が残っていました。
医療ソーシャルワーカーの友達に聞いたところ医療機関では5年以上の個人の記録が残っていない場合もあるとのことで運が良かったと思います。
大学病院などはきちんと記録が残っていることもあるそうなので、初診日を思い出す際には5年という一般的な基準にとらわれず、電話で問い合わせてみるのが重要です。
【実は知らない】精神障害者保健福祉手帳を取得する本当のメリット20選
結論から言うと、一番の目的は障害枠で就職するためです。
障害者雇用は求人数は少ないものの、大手企業や優良企業の求人が目を引きます。障害者手帳を持っていることが採用の条件なので一般採用と比べ断然倍率が下がります。
また障害者雇用として法律で決められている合理的配慮の対象になります。
他のメリットとしては
①所得税が級に応じて控除される
②住民税が級に応じて控除される
③相続税が年齢、級によって控除される
④贈与税が級によって非課税になる
⑤少額預金・少額公債公債の利子非課税制度が利用できる
⑥自動車税・軽自動車税・自動車取得税が級によって減免される
⑦個人事業税が減免される
⑧交通乗車証の交付対象になる
⑨路線バスが無料や半額になる
⑩生活保護費が級によって障害者加算される
⑪都営・市営住宅で優先的に入居できる。また減免対象となる。
⑫障害者手帳発行先の都道府県の公園や公共施設がほとんど無料
⑬公園駐車場が無料になる
⑭障害者用休養ホーム等に助成金がでる
⑮NTTの電話番号案内が無料
⑯携帯電話料金割引
⑰生活福祉資金貸付制度で障害者のみが使える福祉金がある
⑱駐車禁止規制から除外される(主に1級)
⑲NHKの受信料が級によって免除される
⑳障害者枠の求人に応募できる
と多くのメリットがあります。
他にも映画館の料金が1000円になったり、プールやジムトレーニングの利用料が格安になります。
【断言】障害者手帳の最大のメリットは障害者枠【障害者雇用】
私は断言しますが、障害者手帳のメリットは
障害者枠で求人に応募できる
ことです。
僕の場合は障害者枠での求人に応募できることが最大のメリットだなと感じました。
色々な控除などありますが、給料がないといくら節税されてもお金が溜まりません。
やはりフルタイムで働きたいなと思います。正直一般採用だと続けられないかと。
なので障害者枠で合理的配慮がなされた環境で働きたいです。
同じ考えの方は下記をご覧ください。
結構本気で求人サイト集めてみました!
【事実】精神障害者保健福祉手帳を取得するデメリットはない
デメリットはありません。
周りにばれるかもと思っている方、役所の人が言わない限りばれません。たまたま役所の受付時に知り合いが横にいて見られるなど万が一がないかぎりは手帳を持っているかはわかりません。
東京都では精神障害者保健福祉手帳をはじめ、障害者手帳のカード化が進んでいます。大きさは保険証と同じなので財布に入れていればまずわかりません。
障害を持っているだけでただでさえ苦労しているのだからメリットを最大限生かすべく障害者手帳の申請はすべきかと思います。
精神科の初診日と医者の診断書が本当に重要【確信】
なぜ精神障害者保険福祉手帳3級を取得できたのかを100%の答えを僕は言えません。すべては区役所の判断基準です。
他のサイトも予想しているだけで実際に合否の判断を出した人(区役所の人、内部の人)以外は絶対に答えはわかりません。
「手帳はこうしたら取得できる!」
のようなサイトがあったら確実に調べて予想して書いてるだけなので信用しないほうがいいと思いますよ。
僕自身が取得できたのは
①自立支援医療受給者証(精神通院医療)を取得していた。
②転院前の初診日が8年前だった
③その時に会社を退職していた
この3つが要因だと思います。確信しています。
障害者手帳を取得する方法はいろいろなサイトに書いてありますが、実際の体験が少ないと感じていたため、僕の体験が誰かの参考になればと思います。
↓障害者手帳取得に失敗しないために