障害関連

【自分を責めない】精神障害者手帳は障害者雇用の逃げ道ではない

色鉛筆
体験者
体験者

私は精神障害者保健福祉手帳2級の精神障害者です。

私の体験を通して皆さんのためになればと思います。

今回私のブログで体験談を話してくれる方のプロフィール

・20代前半 男性 Yさん
・精神障害者保健福祉手帳 2級


「多くの人に一例として自分のこういった経験が伝えれるようになりたいと考えています。」

とのことで体験談をまとめてくれました。

精神障害者保健福祉手帳を取得することに抵抗がある方への応援メッセージになっています。

精神障害者保険福祉手帳のデメリットは自分を責める材料になること

採点

私は精神疾患の症状でネガティブに考えてしまう時期や、元々マイナス思考になりやすかったので精神障害者保険福祉手帳を所持していることで自分を責めた経験がありました。

精神障害者保健福祉手帳を所持している人は同じ気持ちになる可能性があります。

精神障害者手帳に対するイメージが自分を責める

精神障害者手帳は精神疾患の症状が社会生活や私生活で支障をきたす人が所持します。

そのため精神障害者手帳を取得する流れで

障害者手帳を所持=自分は重症=自分は足手まとい

という考えが生まれやすい。
ネガティブやマイナス思考になりやすい人が仕事などでミスをしてしまうと、そこから自分を責めてしまいます。

精神障害者保健福祉手帳2級の私のアルバイト体験

実際にあった障害者手帳2級である私の体験です。

アルバイトの最中に前触れなく倒れてしまいました。

担当医が言うには、私は精神的に危ないと体調が悪くなることでSOSを知らせているそうです。

体調不良が多い時期は腹痛が続いていたり、倦怠感があるなど体調がひどくなります。

倒れることも今までにありました。
そういった時期にアルバイトの業務が忙しいこともあって、倒れて精神的にくるものがありました。

申し訳ない気持ちでいっぱいでさらに自分を責めてしまう

アルバイト中に倒れたので、同僚の方に自分の仕事を任せました。
アルバイト先には障害者手帳を所持していることは面接の時点で話しています。
しかしいざ倒れたときには

『自分がするべき仕事を同僚に請け負わせてしまい、その同僚が行う分の仕事の時間を削ってしまった。』
『もし、また倒れたらどういった目で見られるのか。』


そういった不安が募りました。そして障害者手帳が持っていることで、

『自分はダメな人間だ。』
『迷惑をかけることしかできない。』


と足手まといの自分を肯定するようになり、自分を責める材料をたくさん集めてしまいます。

本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。

精神障害者手帳に何かを求めても意味はない

会議の手

障害者手帳に過剰な何かを求めてはいけません。
障害者手帳を所持しているのはそれを持つ理由が存在するというだけです。

障害者手帳は決して自分を責める要素でも逃げ道を作るためのものでもありません

障害者手帳は、所持することで普通の人と公平な立場になるようにするものです。
例えば障害者手帳があると受けられるサービスで公共交通機関の料金割引も、普通の人より様々な理由で移動手段が限られているから割引をしているのです。

障害者手帳は決して自分を責める要素でも逃げ道を作るためのものでもありません。

障害者手帳を持っていても周りは変わらなかった

私が障害者手帳を所持したからといって周りの反応が変わったかというと、そんなことはなかったです。
家族や友人、アルバイト先や学校に障害者手帳を取得したことを話したからといって変わらず接してくれました。

障害者手帳を持つことには抵抗があった

障害者手帳を持つことに抵抗はありました。
精神疾患にかかり、精神的に不安定で体調不良が続き、思うように学校に通うことができませんでした。
部屋に籠りきり、何もせずベッドで横に過ごす日々を過ごしました。
担当医からは自宅療養をし、ストレスになりそうなことから遠ざける生活を送ることを言われました。

障害者手帳を取得し一年が過ぎて久しぶりに外にでました。

その時に会う人みんな変わらず接してくれました。
下手な同情をせず自分の心境を聞いてくれました。


真っ直ぐに聞いてくれたことに嬉しさを感じました。

障害者手帳を自分の武器として活用しましょう

仕事

障害者手帳を持っていることをプラスに考えましょう。
十人十色というように人それぞれ個性があります。

精神障害者手帳を持つこともその人の個性です。

精神障害者保健福祉手帳を持って自分のできることを探す

障害者手帳を持っていながらでもできることはあります。少しずつ少しずつと自分のできるペースでいいので、できることを見つけてください。

障害者手帳を使って何をしたらよいか

例えば障害者手帳を持ちながら働きたい人であれば、障害者雇用を利用すると良いでしょう。
障害者雇用とは障害のある人が自分の当てはまる問題点を明確にし、普通の人と同じように働けるようにする制度です。これを利用すれば継続的に働くことが可能です。

障害者雇用で気をつけること

私はアルバイトをする際の面接で、

・どういった症状が仕事に影響がでるのか
・症状がでた時の対処方法
・仕事の指示の方法

を明確にしました。

私の場合は

『体調不良が仕事に影響がでやすい』
『倒れた場合でもまず意識の確認をして反応があるなら休息や途中でも帰宅する』
『一度に複数の指示があれば混乱しやすく動けなくなるので、その都度指示をしてもらう』


というった具合です。前もって言っておくことで急に体調が変化し倒れた時でも同僚や上司が対処しやすくなります。

まとめ

障害者手帳を持つことに不安を感じるかもしれません。
ですが私のように過剰にネガティブに考えていませんか?
精神障害者手帳を取得したから絶対に障害者手帳を使わないといけないという訳ではありません。
障害者手帳に頼りたくないのであればいざという時にしか使わないと決めてもいいでしょう。
障害者手帳を取得できるのであれば取得するだけでも選択肢が広がります。
もう一度伝えたいのですが

障害者手帳は決して自分を責める要素でも逃げ道を作るためのものでもありません。

そのことだけは忘れずにいてください。

  • この記事を書いた人

ヒカル

37歳バイLGBT/元気そうな精神障害者3級/元障害者枠正規公務員。公務員採用試験は二つの自治体を一発合格しました、民間企業の障害者雇用、障害グレーゾーンを積極的に支援。障害者のため会社3年後に起業決まりました!! 相談、お仕事依頼は問い合わせもしくはTwitterDMにて。 YouTubeでも発信しています。 詳しいプロフィールはこちら

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