木と光

障害

精神障害者保健福祉手帳2級で統合失調症の私が子供にできること

2021-03-11

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体験者
体験者

私は統合失調症で、精神障害者保健福祉手帳2級です。

私の経験が誰かの背中を押すのではないかと思いお話します。



今回私のブログで体験談を話してくれる方のプロフィール

・30代 女性 Mさん
・お子さん 一人
・統合失調症
・精神障害者保健福祉手帳 2級


文章を書くのは初めてということでした。
貴重な経験を話してくれました。

現在精神障害をお持ちの方はこの記事で辛い気持ちになるかもしれません。
無理に読まないでください。

精神障害者の当事者が心から誰かのためなればと書いた記事です。

統合失調症で精神障害者保健福祉手帳を取得した経緯

青い空


障害者手帳は、小さい頃から保持していないと取得できないと思われがちですが、そんなことはありません。
乳幼児期から社会人になるまで健常者として普通に生きてきた人でも、
疾病を抱え、病院の医師の診断書があれば障害者手帳を取得できます。
当事者が納得して障害者手帳を持つことは就労移行支援事業所で職業訓練を受けたり、
障害者雇用での就労がスムーズになります。

金融機関で働いていたのに育児の疲れからうつ病に


実際に私は、小、中、高と公立の普通級に通い、大学卒業後、社会人として金融機関で働きました。
業務や人間関係の悩みはありました。ストレスによる精神的な浮き沈みはあれど、特に精神科的な疾病はありませんでした。
結婚して子供を産み、会社を辞めた後から変化がありました

子育て中に鬱病、統合失調症を発症しました。


障害者手帳で受けられるサービスや、障害者雇用での就労を考え、手帳を取得するに至りました。

子育て中にうつ病、統合失調症を発症

実は、子供が自閉症で、1歳半検診で指摘され、1歳10ヶ月で診断を受け、2歳から療育を始めたのが原因です。
自閉症とADHDのある子供を療育に連れて行くうちに

「もしかして私も自閉症スペクトラム、ADHDが当てはまるのでは?」

と気付きました。
子育て中には既に鬱病でした。インターネットやマンガくらいしか読めず、また目につく情報はネガティヴなものになりがちで、どんどんのめり込み追い詰められていきました。

親族は、

私の追い詰められる感情が理解しがたい、むしろ理解してしまったら自分が辛くなり、心を守るために向き合えない

という感じでした。

現在は子供も小学生で離れる時間が増え、やっと過去を振り替えることができます。
ですが、その時の親族から浴びせられた視線や感情を思い出すだけでまだ胸が痛いです。
子どもは成長でしょうか。病気の治りは比例しているように感じます。
よくがんばったなという気持ちです。

私がうつ病なんて嘘でしょ…。


鬱病と診断された時はまさか私が…とショックでした。

初めのころは漢方を処方され、安静にするよう言われました。
しかし子どもがいるのでずっと横になるのは難しかったです。
一週間くらい起き上がることができず家事も最低限しかできませんでした。
子どもを保育園に入園させてもらえた時は少し安堵しました。

うつ病から統合失調症へ変化した理由


子どもを保育園に入園させられ安堵しましたが、

入園後も送迎や担任の先生、親戚、他のお母さんたちとのコミュニケーションをとることが多く

再び鬱状態が再発してしまいました。
そして躁病的な言動や気分の浮上、被害妄想が酷くなりました。
さらに1ヶ月くらい起き上がれない鬱状態が続きました。

一番酷い状態は、着替えもままならない状態でした。

私はどうなってしまうのだろう、治るのだろうか…という不安が大きかったです。

日常生活は家族に手伝ってもらい、なんとか一年経ち、初診から一年半が経過した時、

自分の中で決意が固まり、精神障害者保健福祉手帳の取得に至りました。
その際診断されたのは

統合失調症

でした。

うつ病と言われた時以上にショックを受け目の前が真っ暗になりました。

でもこれで

「自分の気合いが足らないのではない、これは病気なのだ。」

と、思うように動けない自分を許せるようになりました。
大人になってから病気になり、障害者手帳を取得するためには、手帳を取得する手続きに慣れた医師に診断書を書いてもらうのがポイントになります。
鬱病と診断され、自分のこの病気が原因なのでしょう、
人に対する不信感があったので、月一回の通院ですら大変でしたが。
ただ早く病気を治したいという気持ちが強く、定期的に通院しました。

初診から診断してくれた医師が児童精神科医で、子供から大人まで診察経験があり、
申請のための診断書をすぐに書いてくれる方でした。
そのため、精神障害者保健福祉手帳取得のための書類もスムーズに書いていただけて、助かりました。
日常生活での困り事や病歴などを記入してもらい、市役所窓口に提出しました。
市役所窓口では、手帳で受けられるサービスの一覧表をもらいました。
こうして、精神障害者保健福祉手帳を取得しました。

届いた精神障害者保健福祉手帳は2級でした。

障害者手帳を取得する決意のきっかけはたった一つ


自分の中での決意のきっかけは


自分の障害を肯定することが、子供の自閉症を受け入れる第一歩だと感じたからです。


また、一人っ子の子供の将来に向けて、成人の自分が得られるサービスを通して、


我が子の漠然とした将来への不安を実態のある支援で安心させたかったからです。


子供の障害より、自分の障害の方が受け入れやすいというのが大きかったです。

精神障害者保健福祉手帳を取得しようと考えている方へ

障害者手帳というと、身体障害者用の手帳と知的障害者用の手帳というイメージがあり、精神障害者保健福祉手帳についてはあまり周知されていない気がします。
精神障害者保健福祉手帳を取れる地域も、自治体差があると聞いたことがあります。
また、精神的な病気は気合いで何とかする、という根性論的な扱われ方や、偏見があることが取得を困難にしていると思います。

私も決意が固まるまでは、今まで通り手帳を取る必要はなく、頑張れば何とか以前のように過ごせるのではないかと考えていました。しかし、いつ病気が再発するか不安定な中では、精神障害者保健福祉手帳を取得し配慮を受ける方が良いと考え直しました。

障害者手帳を持つと差別されるというのは嘘です

森と空


障害者手帳を持つことで、周りから障害者差別を受けるということはありません
障害者手帳を持つことで、差別的な対応を受けると思っている人が多いようですが、
障害者手帳を持った経験から、

精神障害者保健福祉手帳を持つことで差別的な扱いを受けることはないと考えています。

精神障害者保健福祉手帳2級でも差別はされません

実際に私は精神障害者保健福祉手帳2級を所持しています。
精神障害者保健福祉手帳2級を持っていることで、周りの人から差別的な扱いを受けたことは今までにありません。
障害者手帳を所持する以前と変わらない生活を送れています。

精神障害者保健福祉手帳2級を所持することには抵抗がありました


病状が不安定な頃は、障害者手帳を持つことに抵抗がありました。
障害者手帳の存在は知っていても、

自分はまだ障害者手帳を取らなくても大丈夫
今までも無くても何とかなってきたんだし…

と目を逸らすようにしていました。
健常者でいたい想いは強く、障害者手帳を取得する気はありませんでした。

正式に「障害者」になってしまうのが怖かったからです。

自分で自分にレッテルをはり、自分に自信が持てなくなる気がしました。
障害を認めてしまうと、

今までに築いてきた基盤のようなものが無くなり、足元から崩れ落ちてしまうような恐怖

がありました。家族や、友達に精神障害者手帳の存在がばれて、以前の関係ではいられないのではないかと不安でした。
しかし実際はそんなことは全くなく、むしろ障害者手帳を所持することで受けられるサービスで生活が楽になりました。

精神障害者保健福祉手帳を持っていても気が付かれない


普段の生活の中で利用する公共交通機関やその他手帳で割り引きができるものについては積極的に利用しています。
障害者手帳を見せることで、バス料金の割り引きや、携帯料金の割り引き、確定申告の際の世帯主の税金の申告において障害者控除が受けられるので障害者手帳の恩恵を感じています。
精神障害者保健福祉手帳を持ったとたん、

誰かから何か言われるんじゃないか…と不安でビクビクしていました。

しかし自分から周りに言わない限り、障害者手帳について何か聞かれることは無いと分かり安心しました。
子どもが持つ療育手帳と違い、2年に一度の更新の手紙も役所からは送られてきません。
精神障害者保健福祉手帳の更新をしなければ、その時点で手帳保持者では無くなるのです。
自分で障害者手帳を持ち続けるか止めるか判断できます。
障害者手帳を取得したことは、家族や友人、近所の人など、周りからは全く気付かれません。

田舎だと精神障害者保健福祉手帳を持つことは村八分の原因に


確かに、私が生まれ育ったような田舎の地域では、封建的な考えを持つ方が一定数いらっしゃいます。私、父母、祖父母と、一世代ずつ位障害に対する考え方が異なるようです。
祖父母の世代の方々の中には障害という言葉に抵抗を示す方もいらっしゃるでしょう。
また、元気な頃の当事者を知る近親者は、当事者に感情移入し過剰に落ち込んだり、心配や不安から否定的な態度をとるとも限りません。
実際、実母や主人は、私の言動が普段と違い起伏が激しいため、泣いたり、怒ったり、差別的な発言をされることを怖れていました。

精神障害者かなんて誰も気にしてないです


祖父母世代や近親者を除けば、案外、人は障害の有無に興味がないことが分かりました。
自分が堂々と障害者手帳を提示すれば、相手も深く障害者手帳について追及することはありません。
手帳をバスの運転手の方に提示した時も、親切な方が多く、障害者手帳で受けられる支援をあたたかく感じています。
税金の障害者控除も、会社の年末調整で障害者手帳所持について知られたくなければ、会社から届いた源泉徴収票を持って個人で確定申告をし控除できます。

このように、手帳を所持していることを周りに伝える判断は、自分がして良いのです。

小さい頃見聞きした同居の祖父母や父母の世代の差別的な意見に反発する反面、

自分にもそのような差別意識があったのだと突きつけられた気分でした。

障害のある自分自身を受け入れ難いのも、差別する気持ちに通ずるのだと、意識するようになりました。

統合失調症の私が配慮してもらいたいこと

道と虹


障害者手帳の申請のための診断書や各種書類を、一ヶ所で集めやすくして欲しいです。
病気で歩いたり話したりが困難な方も多い中、市役所や精神科医のいる病院に行くのはかなりの負担だと思いました。
実際、私は病院の場所が自宅から一時間以上かかる所で、電車やバスの乗り継ぎが辛かったです。
サービスを受けるための書類を集める行為自体で、病気も悪化しかねません。

精神科は障害者手帳の申請を必ず受け入れてほしい


初診を受ける医師が障害者手帳の申請書類を書くのをためらったりするという記事も読んだことがあります。
精神的な病気の場合、すがるような思いで頼んでいるのに、断られたり難色を示されたら

たった一度でも諦めてしまうかもしれません。

そして、他の医師を当たる考えすら挫かれてしまいます。
精神科では、必要書類の記入をできれば快く受け入れていただけたら嬉しいです。

移動や手間がかかることは精神障害者には大問題


病気による対人恐怖などがあるので、精神科や市役所の窓口で必要な書類を、電話やメール、手紙などで確認し、極力移動や手間を減らす工夫ができたらとても助かります。
必要書類の一覧を貰えたり、受けられるサービスをインターネットで確認できたら、精神障害者手帳の取得に前向きに取り組めそうです。
精神障害者保健福祉手帳の取得に対しては、恥ずかしさや、葛藤がつきまといます。

自分でも自分の障害を受け入れ難いのに、追い討ちをかけるように、対面で他人に説明をするのは大変な労力を要しました。

毎回気力や体力を削られる思いでしたので、無事に手帳を取得できホッとしました。

今ある配慮に感謝しています


精神障害者保健福祉手帳2級を取得するまでは病気が酷い時期で辛く悲しい思い出が多かったですが、手帳を取得して精神的な区切りができました。
障害者手帳を取得した後は、役所などで手帳を提示すれば精神障害があることが分かるので、一回一回病気についての説明が要らず、書類の提出がスムーズになりました。

障害者手帳があれば診断書を何枚も用意する必要がないから楽です。

診断書を遠方の病院に取りに行く手間が省けたり、一枚で数千円かかる診断書費用を節約できるのは助かります。

まとめ


乳幼児期や青年期、社会人と障害者手帳と無縁の生活を送ってきた人でも、病気や事故などで、ある日突然障害者になってしまうこともあります。
学校で手帳の申請方法について学ぶ機会はないので、自分が障害者となって初めて勉強する方も多いと思います。
また、精神的な障害についての知識は、日本ではあまり浸透していません。

私自身、当事者となり初めて自分の中の偏見と向き合うことになりました。

精神科の病気について、これからどんどん周知されていって、精神科の受診、精神障害者保健福祉手帳を取得することを選択する敷居が低くなったら良いなと思います。
さらに、障害者手帳を申請して、診断書を即座に書いてくれる精神科の医師が増え、精神障害者の手帳取得が容易になることを願います。




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