こんにちは、ひかるです。
今回は
![質問者](https://ikiruzo.net/wp-content/themes/cocoon-master/images/man.png)
「公務員障害者採用で発達障害の人は受験できるの?」
という質問に答えます。
Twitterで簡単に答えたのですが、もう少し踏み込んでいきます。
発達障害でも公務員になれるのか
![打合せとジュース](https://ikiruzo.net/wp-content/uploads/2021/03/startup-594091_1920-1024x683.jpg)
発達障害があっても障害者採用の公務員になれるかどうか、
公務員試験を受験するにあたり発達障害でも受験資格があるのか、
と不安な方に、障害者枠の公務員で採用された私がお答えします。
結論:発達障害があっても障害者採用の公務員になれます。
発達障害でも公務員になれる理由は2つあります。
発達障害でも公務員になれる理由2つ
発達障害でも公務員になれる理由はこの2つです。
①障害者採用の公務員の受験資格は障害者手帳の有無だから
②合格後の入社説明会に発達障害の方がいたから
この2点が発達障害の人も公務員になれる根拠になります。
実際に合格している人がいるので発達障害の人で公務員試験受けるか悩んでいる人は障害の有無ではないので、障害者手帳を持っているかどうかを確認してください。
受験資格に「発達障害だから受けられない」とは書いてありません。
障害者手帳を持っている人が受験できるとだけが記載されています。
合格後の入社説明会(公務員の言い方としては入庁、入職が正しいです)の際に、
合格者の方々と談話していたのですが、その時に
「私は発達障害で精神障害者保健福祉手帳を持っています。」
と一人の方が言っていました。
発達障害の人も受験していたんだなと気づかされた時でもありました。
情報が少ない障害者の採用の公務員試験
私は2018年に精神障害者保健福祉手帳の3級を取得して、2019年に障害者採用の公務員試験に合格しました。
受験前は
「精神障害者でも合格できるのだろうか。」
「どんな障害を持っている人が来るのだろう?」
と不安に思っていました。
受験するまでに情報を集めようとGoogleで検索したり、
Twitterで検索してみたり、
試験対策の本が売ってないか
と調べるのですが出てくる情報は全て一般採用の公務員試験のことばかり。
障害者当事者の情報が全然見つかりませんでした。
というのも、精神障害者は公務員になれない時代がありました。
精神障害者として社会的弱者でありながら公務員試験では差別されていました。
なぜ差別されていたか深く触れませんが、
精神障害者に対するイメージが良くなかったんだということは容易に想像ができます。
私も当事者になるまでは精神障害者に対するイメージは良くなかったです。
イメージが良くない理由を具体的に述べられるわけでもなく、
知らないから怖くて不安だったんだと思います。
令和元年に障害者雇用促進法が改正されました。
精神障害者も差別なく採用することになり、やっと精神障害者保健福祉手帳所持者が障害者採用の公務員試験を受験できるようになりました。
ただ、令和3年の現在でもまだ身体障害者のみに限定している自治体もあるのが現状です。
私の意見ですが、なぜ法を守るべきの公務員が法を守らないで精神障害者を除外して採用案内をして良いのかは日本の課題だと思っています。
障害者採用の公務員試験の受験資格は?
障害者は
・身体障害者
・知的障害者
・精神障害者
と大きくは身体、知的、精神と分かれています。
実際に障害者採用の公務員試験の募集案内でも、
身体障害者、知的障害者、精神障害者が対象になっています。
受験資格の障害者の判断は、実際に障害を持っているかどうかではなく、
障害者手帳を持っているか
が判断の基準になります。
身体障害者なら身体障害者手帳
知的障害者なら療育手帳(愛の手帳)
発達障害、精神障害者なら精神障害者保健福祉手帳
障害者採用の公務員試験を受験するなら3つの手帳のうち1つを持っている必要があります。
では発達障害の人の障害者手帳はどれになるかというと精神障害者保健福祉手帳です。
「脳の関係だから知的障害者では?だから療育手帳?」
と勘違いされる方も多いのですが、通常は精神障害者保健福祉手帳になります。
子どものころに診断されていると療育手帳の場合が多いですが、
大人になってからの診断は精神障害者保健福祉手帳が対応しています。
ここが日本の不思議なところなのですが、
同じ障害でも診断の年齢と時期で障害者手帳の種類が変わります。
子どものころは児童相談所や療育センターなどでの判定がありますが、
大人になると精神科での診断になるので分かれているんでしょうが、
当事者としたらどうしたらいいんだろうという感じですね。
精神障害者の私と、発達障害の方が同じ障害なのかと聞かれたら絶対違います。
精神と脳の関係はあるにせよはっきりと分けるのか、
「障害者手帳」として1つにまとめるべきかなと個人的には思っています。
発達障害の人が公務員試験に合格した後は?
![外国人話し合い](https://ikiruzo.net/wp-content/uploads/2021/03/men-1979261_1920-1024x683.jpg)
この記事を読んでいる方は発達障害があって、障害者の公務員採用試験を受験するのかなと思っています。
実際に公務員試験に合格した後どうするか考えた時に、
発達障害での働き方について不安にならないように合理的配慮についてまとめておきます。
合格方法が知りたい方はこちらです。
この記事を見終わったらご覧ください。
発達障害の人が公務員試験に合格した後の待遇
障害者採用の公務員の待遇は健常者の待遇と同じです。
さらに障害者枠なので合理的配慮が提供されます。
精神障害者の私の場合にネックだったのは
急に体調が悪くなることがある
ということでした。
どうしても自身でコントロール出来ない急な体調不良がありました。
公務員の合理的配慮とは?
そこで精神障害者の私の合理的配慮の内容として、
・定時であがること
・残業はしないこと
・急に休むことがあっても自分の業務にサポートが入る
・傷病休暇の利用
ということを職場で相談し決めました。
発達障害の方ですと配慮の中身は違うかと思います。
合理的配慮はあくまで申告制なので言わないと配慮されません。
精神障害者保健福祉手帳を持っている人の障害者採用は始まったものの、
現場はまだ何を配慮すればよいのか理解していないことが多いです。
配慮してもらいたい事項をまとめたものA41枚にまとめて職場の上司に渡すのがよいかもしれません。
まとめ
今回の記事をまとめると
・発達障害の人でも公務員になれる
・実際に公務員として働いている発達障害の人がいる
・合理的配慮が提供されるので不安にならない。配慮してほしいことをA4で1枚にまとめておく
発達障害の人から公務員になれるのかという質問に答えてみました。
不安が少しでも晴れることを願っています。