はじめに
私は主婦で、子供2人を育てながら、事務職のパートで働いています。
職場は自治体の会計年度任用職員です。
会計年度任用職員とは聞き慣れない言葉かと思いますが 公務員では非正規職員を総称してこのような名称で呼びます。
「非正規でも公務員なら待遇はいいでしょう?」と思われた方もいると思います。
が、実際の時給は民間のアルバイトと比べて少し良いですが(時給は職種や自治体によって違います)、福利厚生は正規職員にはとうてい及びません。
それでも勤務時間が希望に合っていたことと急な休みも取りやすいため、ここに応募して、かれこれ8年間働いています。
働きながら、子育てしながら試験勉強って出来るの?
結論は 『 出来ました! 』
公務員試験を受けると決めたとき
私の受けた自治体は、これまでは社会人枠の公務員試験に年齢制限があったため、受験は出来ないなと思って、正規職員を目指そうなんて考えないままでいました。
ですが、ふと何気なく正規職員の採用試験要項を見たときに、年齢制限が外され、59歳まで応募可能に延長されていることを知りました。
応募ができることを知ったときは、責任のある仕事も任されていたので待遇に不満を感じている時期でした。
そのため受験ができることを知り、「正規職員になって働きに見合う給与を得たい。責任のある仕事をきちんとやりたい。」と考えるようになりました。
もちろん、「今さら勉強して間に合うのかな」、「子育て・家事をしながら勉強時間を作れるのかな。」という不安はとても強かったです。
それでも「今のままでいても、何も変わらない。ともかくやってみよう!」と思い、チヤレンジをすることにしました。
家族の協力と理解を得ることが大切です
我が家は夫と子供2人(中学生と高校生)の4人家族です。
子供は手がかかる年代ではないけれど、中学と高校の2カ所分の学校行事や部活の送迎で週末がつぶれたり、平日も子供の送迎や買い出しなどをして家事をやっていました。
さて、受験を決心して、「ママ、公務員試験受けるから協力よろしくね!」と言ったところ、夫も子供も反対はなく、「ふーん。がんばってね」と言う淡々としたもの。
我が家は、家族から一致団結して協力という感じはないので、いたらない家事には目をつぶってねという感じでしょうか。それでも了解はもらいましたから、あとはやるだけでした。
あと大切なことは、夫に理解をしてもらうことです。
受検することだけではなく、合格後の生活に変化が出ても大丈夫かについての話し合いは必要です。
賃金アップ、福利厚生の良い面だけではなく、その一方で、勤務時間がフルタイムになること、残業が発生すること、勤務地がどこになるか分からないこと(下手をしたら通勤時間が1時間以上かかる)を話し合う必要があります。
理解を得ずに、「合格しました」となると、「こんなことになるなんて聞いていないよ」とその後がぎくしゃくする可能性がありますのでお気をつけください。
ラク家事・まとめ家事で勉強時間は作れる
普段通りに生活や家事をしていては、勉強時間は作れません。そうでなくても疲労でぐったりして何も手につかない日もあります。勉強時間の確保のためにこんなことをしました。
・夕食のメニューは1週間分考えて週末にまとめ買い。
※生協やネットスーパー(宅配)などを利用しても良いと思います。
・食材以外の買い物は、可能なときは夫や子供に頼む。あとは週末にまとめ買い。
・毎日娘にお弁当を作っていたが、時々、学食やコンビニを利用してもらった。
・21時を過ぎる時間の子供の迎えは夫に全て行ってもらった。
・掃除は週末に家族での分担制で早く終わらせる。それが出来ないときは掃除機をかけることだけにした。
・洗濯やお風呂の給湯、炊飯はこれを機会に子供達に使い方を教えて、誰でもできるようにした。
働きながら勉強するコツは「すき間時間」を活用すること!
勉強時間はまとめてとれなくても大丈夫です
毎日の主婦の時間を考えると、勉強時間はいつ取れるのだろうと思いますよね。
先に挙げたラク家事・まとめ家事で気持ちのゆとりや多少の時間を確保ができると思いますが、小さなお子さんがいる人は、入浴にも寝かしつけにも時間が取られてしまいます。
お子さんの「遊んで」という攻撃もありますしね。
そうすると実質、使える時間は、21時30分、22時~23時30分、0時までがせいぜいではないでしょうか。
私もなんだかんだで平日はそのくらいとれれば、もう万々歳でした。それでも1次試験(教養試験)の合格ができたし、その後、2次試験の論文・面接対策ができたので大丈夫ですよ。
通勤時間・家事の時間を勉強時間にする
まとめた勉強時間が確保できないなら、いつ勉強をするかですよね。
私は通勤時間と夕食作りの時間を勉強時間にしました。
通勤は車で片道40分。往復で1時間20分。
夕食作りにかかる30分~40分。
通勤時間が短い人も、たとえば片道15分なら往復で30分の勉強が出来ます。
塵(チリ)も積もれば山となる。あなどれませんよ!
音声から学習する・学習アプリの活用はとても有効です!
私の受験した採用枠の教養試験のレベルは高卒程度でした。
そのため、高卒程度の公務員教養試験のテキストを1冊と過去問題集を1冊買って、夜の時間と週末は購入した
2冊に集中して取り組みました。理解しにくい数的推理や判断推理はYouTubeの公務員試験の解説動画がとてもわかりやすく学べました(とてもオススメです)。
また数学は子供達に聞いて、解ける問題を増やしていきました(現役の中高生はとても良い先生でした)。
そして、通勤時間と夕飯作りや洗濯物畳みの時間はYouTubeの公務員試験の動画に「一問一答」になっているものがあるのですが、
それを車内や家で聞きながら、答えていくことで確認ができ、とても効果的でした(可能なら昼休みにイヤホンで聴くのも有りですね)。
またスマホのアプリにも公務員試験の問題アプリ(無料)があるので、それをダウンロードして、寝る前の時間10分間やスキマ時間(昼休みや子供の送迎の待ち時間)にやっていました。
主婦が働きながら公務員試験に合格することは可能です!
多くの主婦が合格しています!
現在、職場で一緒に働く社会人採用枠の女性は主婦です。小学校低学年のお子さんがいて、旦那さんが単身赴任中の受験だったそうです。
やはりお子さんが寝たあとに勉強したと話していました。
また公務員試験の情報交換に活用したLINEのオープンチャットでも子育てしながら働く主婦の方々が多く合格していました。
主婦だから無理と言うことは決してないことを、私は自信を持ってお伝えします。
さいごに
この記事では、子育てしながら働く主婦の勉強時間の作り方と勉強方法をお伝えできればと思いました。
公務員試験の勉強は、かつての学んだ記憶を思い出すのに時間はかかりますが、一度やったことではあるので、全くやっていないことを身につけるよりは、勉強はしやすいと思います。
と言ってもすっかり忘れていた事もありましたが(汗)。
子育てしながら働く主婦はあなただけではありません。
公務員試験の合格を目指して頑張りましょう!
今回の記事を読んでくれたあなたの合格を心から祈っています(˘︶˘)人゚*。☆