有害な気体に関する記述として、妥当なものはどれか。
1.塩素は無色で刺激臭のある気体で、水に溶けて強い酸性を示す。酸化力も強く殺菌・漂白作用がある。粘膜を冒す極めて有毒な気体である。
2.一酸化炭素は黄緑色で無臭の気体で、水に溶けてアルカリ性を示す。極めて有毒な気体で血液中のヘモグロビンと強く結合し、酸素を運搬する機能が阻止され、酸欠状態となる。
3.オゾンはわずかに青色をした気体で、特有の臭気を持つ。酸化力が強く殺菌・漂白作用がある。オゾンは濃度が大きくなると呼吸器を冒す。微量でも長時間吸入すると有害である。
4.硫化水素は赤褐色で刺激臭のある気体で、その水溶液は強い酸性を示す。目や粘膜を刺激する有毒な気体で、高濃度のものを吸引すると、数呼吸で呼吸麻痺を起こす。
5.二酸化窒素は無色で腐卵臭のある気体で、その水溶液は弱い酸性を示す。主な大気汚染物質である一酸化窒素が、空気中で酸化されることにより生じる。極めて毒性が強く、主に呼吸器系を冒す。
正答とミニ解説は下にスクロールすると出てきます
正答 3
解説
この問題は気体の毒性に関する記述もあるが、その正誤は、各気体の色や臭気、水溶液の性質に関する記述から判断できる。
1.塩素は黄緑色の気体である。
2.一酸化炭素は無色・無臭の気体で、水に溶けにくい。
3.妥当である。
4.硫化水素は無色で腐卵臭のある気体で、その水溶液は弱い酸性を示す。
5.二酸化窒素は赤褐色で刺激臭のある気体で、水に溶けると硝酸を生じるので、強い酸性を示す。
出典 実務教育出版「地方初級教養試験過去問350」より
解けたでしょうか?解けた人は元のツイートの「いいね♡」を押していただけたら、こちらも励みになります。質問や感想は下のコメント欄にお願いします。