大政奉還または戊辰戦争に関する記述として、妥当なのはどれか。
1 大政奉遠は、徳川慶喜が、木戸孝允や高杉晋作らの長州藩の進言を受け入れて朝延に政権の返上を申し出たものである。
2 大政奉還は、土佐藩が坂本龍馬と後藤象二郎の提案を受けて進め、前藩主である山内豊信が朝廷に建白書を提出したものである。
3 戊辰戦争において、薩長軍は京都に進軍し、鳥羽・伏見の戦いで旧幕府軍として戦った。
4 戊辰戦争において、会津藩などの東北と北越の諸藩は、奥羽越列藩同盟を結成し、新政府に対抗したが、仙台藩は加盟しなかった。
5 戊辰戦争において、新政府軍は、函館の五稜郭に立てこもった旧幕府軍の榎本武揚らを降伏させた。
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正答 5
解説
1 大政奉還は、徳川慶喜が長州藩ではなく前土佐藩主の山内豊信(容堂) の進言を受け入れて、政権の返上を朝廷に申し出たものである。
2 大政奉還は、公武合体の立場をとる土佐藩の後藤象二郎・坂本龍馬が前藩主山内豊信を通して徳川慶喜に、倒幕派の機先を制して政権の返上を勧める建白書を提出し、慶喜がこれを受け入れて朝廷に奉還の上表文を提出し、天皇が勅許したのである。
3 戊辰戦争の始まりとなる鳥羽・伏見の戦いで、大坂から京都に進軍したのは旧幕府軍であり、これに対して薩長軍は新政府軍として戦った。
4 奥羽越列藩同盟は奥羽25藩が盟約し、越後6藩が参加した 新政府同盟で、仙台で結成された。仙台・米沢の2藩主は、慶喜が降伏して江戸城を無血開城しても、なお新政府に抵抗する姿勢を示す会津藩に対して同情的であり、奥羽越列藩同盟を結成して会津藩を支援したのである。
5 妥当である。
出典 実務教育出版 「地方初級教養試験過去問350」より
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